設立趣意書平成18年8月

設立趣意書

 

1 趣旨

合併前の矢島町は、過疎化・少子化・高齢化を町の避けがたい問題として取り組んでいました。町全域インターネット構想はその打開策として全国に先駆けて具現化されたものです。その結果、矢島町には光インターネット(ybネット)が設置され、現在全国のどこと較べても見劣りしないインターネット環境を保っています。

しかしながら、このような充実したネット環境を、町をはじめ町民の方々は十全に利用されていないのではないでしょうか。旧町役場のHP(ホームページ)は活動停止、小学校と中学校のHPも必ずしも盛んではなく、消防署のHPは廃止されてしまいました。

目を商業用のHPに転じても、定期的な更新が見られるのは『天寿』のHPだけで、商工会をはじめいくつかある町内の商業HPは眠り込んだままの状態です。

また、町内に住む個人のHPも確認できる限りではごくわずかです。最近はブログが利用できるようになったことで、HP(ブログ)人口は日々増加の一途をたどっています。統計的にいえば、矢島町内にも人口比でおよそ50のHP(ブログ)があっていいはずですが、じっさいは期待値からはかけ離れているようです。

せっかくの充実したインターネット環境をもちながら、それを十分に利用できないでいるとすれば残念なことです。効果的に利用されていなければ、旧矢島町が打開しようとした過疎化・少子化・高齢化問題もなおざりにされてしまうのではないか。

矢島町は、光インターネット事業のほかにも、環鳥海地域=鳥海山麓地区構想や矢島中学高校連携校構想などを打ち出して、地方地域埋没現象からの脱却を図っていました。これらの構想はそれぞれに将来を見通したものですが、現在これらの構想もどこか停滞しているように見えます。

そこで、こうした構想にもうひとつ、別の視点を加えてみたらどうでしょうか。

それは、「矢島町民」を、実際に町に住んでいる人たちばかりでなく、日本全国に住んでいる町出身者および矢島町に関心をもっている方たちをも含めて考えてみようということです。

先ごろ由利本荘市が発表した矢島町の人口(平成16年度)は、5858人で、ここ5年間毎年平均97人の減少をみています。これは矢島中学校の各年度の卒業生数の約1.5倍に当たります。人口10000人、中学校の一学年の生徒数が300名を超える時代を知っているものにとっては、たいへん残念でさびしい気がしてなりません。

でも、全国にはかつて矢島で生まれ育った多くの矢島出身者がいるのです。その数はかるく実際の矢島町の住民人口を超えることでしょう。

これまでは「よそ者」になってしまっていた「矢島出身者」も、インターネットならかなり濃密な程度で「矢島町民」に呼び戻せると思います。情報の共有は町=共同体を成立させるもっとも基本的要素です。インターネットは同時期に情報を共有することを可能にするもので、上手に利用すれば旧来の町という概念を大幅に改変できることでしょう。

そのためには、なんといってもソフトウエア面を拡充・充実させることが必要です。それは、センターになるべきホームページとそれを実行する活動母体からはじまると考えます。センターがあって、そのセンターが惜しむことなく町民個々のホームページ開設を支援して、矢島町に密度の濃い情報のネットワークを根づかせます。

情報の濃密な交流は、次には物流を呼び起こし、やがては人流に発展してくれるものと期待できます。NPO矢島フォーラムは、その呼び水になり、さらには中核になりたいと考えます。

 

2 申請に至るまでの経過

 

発起人のひとりは2003年4月からホームページ「やましまやしま」を立ち上げ、矢島町に関する行事、事件、事故、でき事を収集発表してきました。しかし、個人で集めることのできる情報に限りがあり、そこで、もっと多くの人にかかわってもらいながらより強力で永続的かつ公共性を帯びた組織を作るべく、NPO法人を設立することとしました。

 当初会員募集をインターネットで呼びかけ、10人余の賛同を得、つぎに20068月、矢島町で旧友、知人を集めて説明会を開催、賛同者に定款原案を諮り、承認を得たので今日の申請に至りました。

 

 

平成18年  月  日

 

 

       NPO法人矢島フォーラム

     設立代表者 太田良行

 住所又は居所