「矢島の人たち」企画原案

矢島高校入学者数の見通し
安閑座視には時間がない 平成19年2月10日

                      太田良行  NPO法人矢島フォーラム
矢島高校は再来年の平成21年4月から新敷地新校舎に移り新生矢島高校になります。

現在の中学1年生が新生矢島高校の受験生に
この新生矢島高校に入学するのは現在の中学1年生たちです。そこで、矢島、由利、鳥海地域に中学1年生がどれくらいいるのか調べてみました。

矢島中59名  由利中50名  鳥海中51名。

平成18年度で3校あわせて160名です。この生徒たちが、平成19年度には中学2年生となり20年度には中学3年生となって、21年度の新高校生となるわけです。

進学者数を予測すると
このなかのどれほどの生徒がわが矢島高校に進学するのかといいますと、もちろんこれはわかりません。とはいえ、温故知新、過去の例を探れば今後起こることを予測することはできます。

現在(平成18年度)矢島高校に在校する矢島中学校卒業生は67(高1=33、高2=22、高3=12)名です。これに対する過去三年間の矢島中学校全卒業生徒数は199名。つまり、過去3年間で199名中67名の生徒が矢島高校に進学しています。
資料は矢島高校の提供による


矢島中34%、由利中14%、鳥海中38%
ここから割り出すことのできる矢島高校進学率は34%です。現矢島中1年生の生徒数の34%は20名。つまり、21年度に矢島高校に進学すると思われる矢島中学校出身生徒は20名と予測できます。

由利中の例でいいますと、過去三年間で209名中27名が矢島高校に入学しています。これは13%の割合。この数字を現中1生の50名にかけてみますと7。つまり、平成21年度、由利中学校からは7人の生徒が矢島高校に進学することが期待されます。

鳥海中の場合では、過去三年間で220名中83名が矢島高校に進学しており、その割合は38%。これを現中1生の51名にかけると20名です。

これを要するに、矢島、由利、鳥海の3つの中学校から新生矢島高校に入学する生徒は合計47名です。

新生矢島高校の入学者数は73名
いっぽう、上掲「出身中学校別生徒在籍数」からわかるように、現矢島高校在校生徒数は271名。矢島、由利、鳥海の3中学校出身者の矢島高校在校生全体に占める割合は65%。この数字から逆算して新生矢島高校へ入学する生徒は73名ということになります。

平成19年度の矢島高校の募集定員は105名でした。もしこの定員に変更がないものとしますと、新生矢島高校はその晴れがましい第一歩を32名の欠員をもって踏み出すということになります。

秋田県高等学校整備計画における小規模校の統合等再編整備構想案
秋田県教育委員会の策定した『第五次秋田県高等学校整備計画【後期計画】について(H18〜22年度)』には、矢島高校は小規模校(1学年2〜3クラス編成)として存続の方針が示されています。(↓下表)
長沼久利さんの質問と市の回答
由利本荘市議会だよりNO7(平成19年2月1日号)から

いっぽうで、同じく県教委の『 小規模校(2〜3学級規模校)の統合等再編整備構想案』では、矢島高校と直接に名指ししたものではありませんが、小規模高への県教育行政の姿勢は「定員の3分の2に満たない場合が二年続いたときは生徒募集の停止もあり得る」というものです。
(←左図)


なお、これに関連して昨年12月の由利本荘市議会で長沼議員が質問をしたという経緯もここに紹介しておきます。


70名がボーダーライン
矢島高校の現在の定員は1学年105名。この3分の2は70名です。先ほどお示しした73名という数字からは、新生矢島高校は県教委の企図である募集停止人数をかろうじて上回る人数でスタートすることになります。

この状態がいかに危機的なものかは、平成22年度以降も少子化による生徒数の減少は避けられない規定事実であることを考えただけでも容易に理解できます。下段の表からも明らかであるように、平成22年度の入学者は68名、23年度が73名。ところが、24年度は63名と「募集停止」ラインを大きく下回ることになります。

平成18年度の小学校(小6、小5、小4)の生徒数
      6年生    5年生    4年生
矢島小    44     49     33
由利小    62     52     49
直根小    14     11     13
川内小    25     24     27
笹子小    14     24     19
合計     159    160    141
予想される矢島、由利、鳥海の3中学校からの
矢高進学者  44     47     41 
予想される全地域からの
矢高進学者  68名    73名    63名
         H22年度   H23年度   H24年度
安閑座視には時間がない
この推移を安閑座視すれば、新生矢島高校は誕生後数年を経ずして生徒募集停止ひいては廃校という事態に陥ることもなしとしません。

私は矢島高校の存続発展こそが矢島町の発展に大きくかかわりをもっていると考えるものですが、そうでなくても、ひとり矢島高校にとっても、いま同窓会のみなさまが立ち上がらなければ、そう遠くない将来に矢島高校の存廃論は必ずや再燃するものと思われます。

備考: 資料収集には、矢島高校、矢島中学校、由利中学校の協力を得たほか、
     秋田県教育委員会「第五次秋田県高等学校整備計画」および同計画のなかの
     資料編を参照しました
    *その後、矢島高校に問い合わせたところ、学校の存続は2クラス70名を予定した
     ものだが、その実施時期については未定だということでした 2007/2/17日記
    **秋田県教育委員会『あきた教育新時代プログラム』の別冊「県立高等学校の
     統合整備計画案」(平成16年6月)には以下の高校入学者予測数が示されている↓
     
      県教委の方が、私の予測よりもいっそう悲観的な観測をしている  2007/2/19日記

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