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コミュニティビジネスの可能性
矢島町に新しい元気をもたらすために
平成20年1月29日
| 太田良行 NPO法人矢島フォーラム理事長 |
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| コミュニティビジネスという考え方 仕事があれば矢島で暮らしたいのにと思いながら、県外や都会に出て行かなければならない人がいます。そして、それが人口流出の一因になって町の衰退に拍車をかけています。町に元気を取り戻すためには、人口減少、とくに社会動態面における人口減少を食い止める必要があります。コミュニティビジネスは、この問題へのNPO的アプローチです。
福寿荘や野菜王国はコミュニティビジネス コミュニティビジネスは、じつはすでに矢島町に存在しています。デイサービスセンター福寿荘がそうです。野菜王国がそうです。 福寿荘は「由利本荘市社会福祉協議会」が運営して、身体介護、家事の支援などいわゆる介護事業を営んでいます。これは地域のニーズに応える事業です。 野菜王国は「矢島町農林水産物直売組合」が運営しています。組合員が自分のバスケットにその日に取れた新鮮な野菜を運び込み、販売しているという形式。これは手作りの農作物をおいしいうちに食べてもらいたいという生産者の気持ちが強く反映された販売方法です。 両者に共通しているのは、地域に根ざしていること。サービス提供者が同時にサービス受容者でもある形態です。 このように、地域の課題やニーズにいちばん敏感な地域住民が、そこの課題やニーズに応える事業を展開し、そのなかで自分も充実し社会貢献も果たすことができる事業をコミュニティビジネスといいます。 コミュニティビジネスの特徴 1地域住民が主役: 福寿荘や野菜王国で働いているのは矢島町の人です。 2参加動機は自己実現と社会貢献: お金儲けというよりは、困っている人を助けたい、おいしいものを食べてもらいたいという気持ち優先の仕事です。 3活動テーマは地域の課題や住民ニーズ: 結果的に町の課題やニーズを解決しています。 4活動の担い手は、協同組合、社会福祉法人、NPOなど: 福寿荘は社会福祉協議会、野菜王国は協同組合、またスーパー『コープ』のバスケット販売は農協です。 5期待される地域の課題解決・雇用創出: 福寿荘で働く職員や由利本荘市社会福祉協議会で働く町民は少なくありません。 コミュニティビジネスは介護と野菜だけ? 介護サービスと農産物販売は福寿荘や野菜王国で行われていますが、矢島町ではほかにコミュニティビジネスのチャンスはないのでしょうか。一般にコミュニティビジネスでは、次の分野が数えられています。 1 福祉 2 環境 3情報ネット 4観光・交流 5食品加工 6まちづくり 7商店街の活性化 8伝統工芸 9地域金融 10安全 また、厚生労働省の調査では以下のような分類もあります。
NPO法人矢島フォーラムはワン・ラック・ショップを企画しています。 壁面に秋田杉で棚を作り、その棚を区切って希望者に貸し出します。利用者はここに自分のハンドクラフト(手芸品)を飾り、NPOが受託販売します。ラックには売りものだけでなく詩や絵写真などの展示をしてもかまいません。 ワン・ラックショップの展示物は随時インターネットで紹介配信します。こうすればビジネスチャンスと自己実現は地域の枠を超えることができます。 NPOによるコミュニティビジネスは、一家の生計を支えるという規模にはなり得ないでしょう。NPOはお金もうけが主ではなくあくまでまちが元気になることが目的だからです。 しかし、副次的な作用として、住民が元気になれば医療や介護への負担が少なくて済みます。よそから人がやってくるようになります。 さらにいえば、お金では評価できないこと、つまり地域の課題・問題を主体的に解決できるチャンスをもてること、連帯感の情勢・住民のコミュニケーションの強化、結果として地域の「豊かな暮らし」の維持・向上につながっていきます。 2008年。NPO法人矢島フォーラムはコミュニティビジネスでまちに元気を取り戻します。 ご意見、ご感想をおまちしています。 |
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